【5月24日 AFP】アジアラグビーチャンピオンシップ2015(Asia Rugby Championship 2015)は23日、香港(Hong Kong)で第4戦が行われ、日本の優勝が正式に決定したが、エディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)は納得のいかない様子を見せた。

 五郎丸歩(Ayumu Goromaru)のPGで先制し、3-0とリードしていた日本だが、豪雨のために前半13分で試合が中断され、関係者が空を見上げたまま10分、20分と試合は再開されないままだった。

 ジョーンズHCは、「ラグビーは冬のスポーツだと思っていたが、雨の中でやることになったね」とすると、「(雨の中で)いったい何が危険だというんだ?われわれはプレーしたいと主張したが、ああいう決定が下された」とコメントした。

 降り止まぬ雨を前に、関係者は試合の中止を決定。2週間前に福岡で行われた第3戦で韓国に勝利し、優勝を決めていた日本が、正式にタイトルを手にした。

 引き分け扱いになったこの試合の結果、香港が2位、韓国が3位という順位になった。

 日本代表は、今秋のラグビーW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)に照準を定めることになる。

 ジョーンズHCは、この試合で6選手の起用法を検討したかったとしているが、それも空振りに終わった。

「W杯の出場を目指す選手を連れてきたんだが、個人にとっても選手にとっても残念な結果に終わった。これとまったく同じ(天候の)中でフィジーと試合を行ったはずなんだが」

「(チームから)選手を落とすのが難しくなった。だからこそ、ここでプレーさせたかったんだ」

 チームは日本で約1か月の合宿を行い、米国で最終調整を行った後に、W杯へ向かう。9月18日の開幕戦では、トゥイッケナム(Twickenham)でイングランドとフィジーが対戦することになっている。

「ゆっくり着実に進めている」としたジョーンズHCだが、「でも、長い道のりが待っている。W杯の前には全チームが成長する。他のチームより確実に向上させなければいけない」と油断はみせていない。

 7大会連続でW杯に出場している日本だが、1991年のジンバブエ戦で52-8の白星を挙げて以来、2つの引き分け以外は全敗となっている。

 ジョーンズHCは、「今大会では準々決勝進出を目指す」とすると、「一次リーグを突破することが目標だ」と意気込んだ。(c)AFP