立ちはだかるセレーナの壁―16連敗のシャラポワ「挑戦し続ける」
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■「負けるのは悔しい」
ここ10年で初めて、最上位シード同士の対戦となった全豪決勝は、第1セットはセレーナの一方的な展開になったものの、第2セットに入るとシャラポワも負けん気の強さを発揮して立ち直り、セレーナと互角に渡り合った。
ゲームカウント4-5の状況では、相手にチャンピオンシップポイントを握られながらもサービスキープに成功。タイブレークでもポイント4-6から粘りをみせたが、3度目のチャンスをエースで決められた。
シャラポワは、時速200キロを超えることもあったセレーナの強烈なサーブが、試合の鍵になったとの見解を示している。
「あのサーブが彼女にとって一番の強みになる。あのサーブがいろんな場面で彼女を救ってきた。こっちはラケットに当てることすらできないときもある」
「そういうときは見送るしかない。なんとかポイントを重ねていけば少しは可能性もあるけれど、今日はそういうチャンスがあまりなかったと思う」
「それに、向こうのサーブで30-30、40-30、15-30になることが何回かあっても、そういうときほど彼女はものすごいサーブを打ち込んでくるの」
それでもシャラポワは、自身6度目のグランドスラム制覇を逃したことについて、どんな試合であっても負けるのは悔しいと語った。
「大会の最後の舞台まで勝ち残り、2人だけになったところから、最後は小さいトロフィーを持って帰らなくてはならない側になる。それはいつだって悔しい」
「どういうプレーをしようが、いいプレーだろうがダメだろうが、接戦だろうがなんだろうが、負ければいつだって悔しい。だけど仕方がないこと」
2007年の決勝で、シャラポワは今回よりも一方的な1-6、2-6の完敗を喫している。それでもメルボルンパーク(Melbourne Park)については、やはり特別な場所だと話している。
「このコートには最高の思い出がいくつもある。すごくつらい敗戦も何度かあったけれど、それもテニス選手の宿命だわ」
(c)AFP/Martin PARRY