戦火の南スーダン、避難フェリー沈没で200人死亡
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【1月14日 AFP】政府軍と反乱軍の戦闘が続く南スーダンで14日、避難民を乗せて白ナイル(White Nile)川を渡ろうとしたフェリーが沈没し、少なくとも200人が死亡した。
政府軍のフィリップ・オージェ(Philip Aguer)報道官によると、石油産地として知られる上ナイル(Upper Nile)州の州都マラカル(Malakal)で戦闘が再燃し、避難するためにフェリーに乗っていた女性や子供を含む200~300人が水死した。フェリーは定員を超過していた。
マラカルでは反乱軍が市街を制圧するために新たな攻撃を開始し、激しい戦闘が報告されている。衝突が勃発した12月15日以来、マラカルは2度、両軍による制圧と奪還が繰り返されている。
国連南スーダン派遣団(UNMISS)事務総長特別副代表のトビー・ランザー(Toby Lanzer)氏も、マラカル周辺で新たな戦闘が始まったことを確認している。そのため、UNMISSの拠点に避難場所を求めて押し寄せる人は、1万人から1万9000人へと約2倍に膨れ上がっているという。
政府軍によれば、反乱軍が大半を制圧している東部ジョングレイ(Jonglei)州の州都ボル(Bor)でも激しい戦闘が起きているという。また反乱軍は、ボルと南スーダンの首都ジュバ(Juba)の間に位置する白ナイル川流域の河港都市モンガラ(Mongalla)を制圧したと発表しているが、政府軍はこれを否定している。(c)AFP