【1月9日 AFP】わずか数年の間に数百匹の動物が死んでいることから「死の動物園」と呼ばれているインドネシアの動物園で7日未明、今度は若いアフリカライオンが飼育舎の中にあったケーブルに頭がからまり、首をつった状態で死んでいるのが見つかった。動物園が9日、発表した。

 インドネシア、ジャワ(Java)島のスラバヤ(Surabaya)にあるこの動物園の広報担当者によると、死んでいたのは生後18か月のライオン「マイケル(Michael)」だという。

 同広報担当者は、「ライオンはおりの天井から首をつっている状態で見つかった。まだ若く、飼育員がおりの開閉に使うケーブルに頭をひっかけてしまったようだ」と説明し、飼育員の過失ではなく、あくまで事故だったと主張した。現在、警察当局が捜査を進めている。

 同動物園では5日夜にも、飼育舎の中でヌーが死んでいるのが発見されたばかり。死因は腸の合併症だった。

 同園では過去にもオランウータンやトラ、キリンなどの動物が飼育員の過失により数多く死んでいることから「死の動物園」と呼ばれている。現在は、スラバヤ市が動物園の管理を引き継いでいるが、状況はあまり変わっておらず、動物愛護団体などは動物園の閉鎖を求めている。(c)AFP