【10月8日 MODE PRESS】米デザイナーのマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)は、五輪金メダリストながらトランスジェンダー(性別越境者)であることを公表し、ブルース(Bruce Jenner)から改名したケイトリン・ジェンナー(Caitlyn Jenner)について、「生まれながらの自分」になったことを褒めたたえた。

「[ケイトリンは]素晴らしい女性ですよ、とても勇気があります。これは逆説的なことではあります、もし社会が多様性というものをここまで恐れなければ、彼女のことを勇気があるなんて褒める必要もないのですから。本来なら、彼女は自分の体に納得ができなかった、だから生まれながらの自分を取り戻した、というだけのことでしょう」

 さらにマークは、女装好きとトランスジェンダーとの違いを強調してこう語った。「女性の格好をするのと、女性であると感じるのとは全く別物です。性別を変えようとは思っていないドラァグ・クイーンも大勢知っています。私自身も長いことスカートをはいたりドレスを着たりしていましたが、私は女装が好きなわけではありません。ただ自分が着たいものを着るというだけです。例えば先日『プラダ(Prada)』で毛皮のコートを作ってもらった際には、ボタンを反対側に付けてもらうようお願いしました」

「相手の宗教や職業や性的嗜好なんて知る必要はありません。[有名なドラァグ・クイーンの]ルポール(RuPaul)の言葉を引用させてもらうなら、『人は皆裸で生まれてくる。大事なのはそれだけ』。まさにその通りです」(c)Bang Showbiz/MODE PRESS