遺伝子変異による乳がん、両乳房切除で生存率上昇 研究
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■「マンモグラフィ検査に効果なし」、別研究
他方、BMJで発表された別の研究では、40~59歳の女性が毎年1回マンモグラフィ検査(乳房のX線撮影検査)を受けることの効果に疑問が投げ掛けられた。
9万人を対象とした25年間に及ぶカナダの調査結果を分析したところ、マンモグラフィ検査は、がんによる死亡を予防する上で、より一般的な視触診と同程度の効果しかなかった。
カナダの調査結果では、毎年1回のマンモグラフィ検査を受けた女性3250人のうち500人が死亡。一方、同検査を受けなかった女性では、3133人のうち505人が死亡していた。いずれのグループの女性も視触診は受けていた。
研究チームは、「(毎年のマンモグラフィ検査は)40~59歳の女性の乳がんによる死亡率の減少をもたらさなかった」としながら、「政策決定者は、マンモグラフィ検査の理論的根拠について早急に再評価しなければならない」と提言した。(c)AFP/Mariette LE ROUX