中国東方航空物流が「上海—パリ」貨物専用便を就航
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【12月1日 東方新報】中国の国営通信「中国新聞社(CNS)」によると、11月20日早朝5時58分、中国東方航空(China Eastern Airline)の東方航空物流(東航物流)傘下の中国貨運航空(China Cargo Airlines)CK203便が上海浦東国際空港を離陸し、フランス・パリのシャルル・ド・ゴール国際空港(Charles de Gaulle International Airport)へ直行した。これにより、東航物流の「上海—パリ」直行貨物路線が正式に運航を開始し、中欧を結ぶ「空のシルクロード」に新たなルートが加わった。
近年、中国からフランスへの航空輸出貨物量は増加を続け、フランスから中国への航空貨物も安定した伸びを見せており、双方向の物流がスムーズに循環する良好な状態が形成されている。今回の新路線開設は、中欧航空貨物市場の需要に応えるもので、中欧間の貿易拡大に向け、より効率的で信頼性の高い物流支援を提供することになる。
新路線にはB777貨物機が投入され、週3往復で運航される。上海発では機械設備や衣料品が中心となり、パリ発の復路では化学製品や原材料の輸送に力を入れる。ヨーロッパの主要ハブであるパリを新たな拠点とし、アムステルダム、フランクフルト、ブダペストなど既存の欧州路線と連携させることで、西欧をカバーしながら中東欧にも広がる立体的な貨物ネットワークを形成する。
また、シャルル・ド・ゴール国際空港のハブ機能を活用することで、着荷後48時間以内に欧州主要都市へ迅速に配送する仕組みが整い、中欧間の物流全体の効率が大幅に向上するとみられる。
今年に入り、中国東方航空は上海—コペンハーゲン、ミラノ、ジュネーブ、バルセロナなど複数の欧州路線を相次いで開設しており、今後も欧州路線をさらに拡充し、中東欧の新興都市への就航も進めていく予定だ。(c)東方新報/AFPBB News