蘭州中川国際空港T3ターミナルが供用開始
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【4月8日 東方新報】蘭州中川国際空港(Lanzhou Zhongchuan International Airport)の第3期拡張工事が完了し、新しく建設されたT3ターミナルが3月20日午前0時より正式に稼働を開始した。これに伴い、全ての国内線、国際線、および香港・マカオ・台湾地区の便がT3ターミナルに移転され、従来のT1、T2ターミナルは使用停止となった。
T3ターミナルと同時に、中川空港東駅も20日に開業した。同日8時26分、中国新聞社(CNS)の記者がC613号列車に乗車し、9時23分に中川空港東駅に到着した。駅からエレベーターで直接T3ターミナルの出発ロビーにアクセスでき、完全なシームレス乗り換えが実現されている。
T3ターミナルの内部には、敦煌市(Dunhuang)の壁画に描かれている天女「飛天(ひてん)」や、中国で古くから吉祥を象徴する雲模様「如意雲(にょいうん)」など、中国伝統の文化要素が随所に取り入れられている。また、出発ロビーではセルフチェックイン、手荷物預け、セキュリティ検査などの最新鋭の自動化設備が導入され、旅客がスムーズでスマートな搭乗手続きを行えるようになっている。
蘭州中川国際空港の第3期拡張工事は2020年9月に着工され、面積40万平方メートルのT3ターミナル、27万平方メートルの総合交通センター、新たに2本の遠距離滑走路が整備された。T3ターミナルの面積は既存のT1とT2ターミナルを合わせた面積の4倍となる。
甘粛省民航機場集団の羅斌(Luo Bin)総経理によると、第3期拡張工事の完成により、蘭州中川国際空港は中国西北地域で2つ目となる複数滑走路を持つ空港となり、空港の運用能力と効率が大幅に向上した。T3ターミナルには70を超える搭乗ゲートが設置され、年間旅客数3800万人、貨物・郵便取扱量30万トン、航空機発着回数30万回という設計目標を満たすことが可能になっている。(c)東方新報/AFPBB News