【5月15日 CGTN Japanese】中国国家疾病予防コントロール局は14日、新型コロナウイルスKP.2変異株に関する状況を紹介し、注意を呼びかけました。

 KP.2はCOVID-19のオミクロン「JN.1」変異株の第3世代亜系統で、2024年1月2日にインドで採取されたサンプルから初めて検出されました。世界保健機関(WHO)は3日、KP.2を「監視が必要な変異株」に指定しました。

 現在、世界的な流行の主流は依然として「JN.1」変異株です。今年に入り、世界的に流行する変異株の中で「KP.2」が占める割合は徐々に高まり、1月上旬の0.16%から5月上旬には14%前後まで増加しています。最近、一部の国では「KP.2」の流行割合が比較的高く、全体の10%~30%を占めています。

 その一方、中国では3月11日に広東省の患者から初めて「KP.2」変異株が検出されました。5月12日現在、中国本土の症例では25件のKP.2配列が検出されており、毎週報告される国内の固有の配列に占めるKP.2の割合は0.05%~0.30%で、極めて低いレベルにあります。

 専門家は、現状では「KP.2」変異種による感染例が中国本土の症例の中で占める割合が極めて低いことと、これまでの「JN.1」変異種によるコロナの流行が低いレベルに抑えられていることから、「KP.2」変異種が短期間で中国での流行株の主流になる可能性は低く、新たな感染ピークを引き起こす可能性は低いと判断しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News