【5月14日 Xinhua News】中国甘粛省の北西部、河西回廊でこのほど、地元産のワインが次々とトラックで出荷された。上海港から日本に輸出される。河西回廊産ワインの日本市場進出が始まった。

 今回出荷されたのは甘粛莫高実業発展、甘粛祁連葡萄酒業、甘粛張掖国風葡萄酒業が生産した9銘柄計1120ケースで、出荷額は60万元(1元=約22円)。

 河西回廊は古代シルクロードの重要な構成部分で、日照に恵まれ、昼夜の寒暖差が大きく、降水量も少ないことから古くからワインが造られ、今では世界が認める醸造用ブドウの優れた生産地の一つとなっている。甘粛省がワイン産業に力を入れ始めたのは1980年代で、現在では有名メーカーも多い。

 甘粛省商務庁などの部門は2023年3月、河西回廊産ワインを世界に売り込む一環として、甘粛莫高実業発展などの主要ワインメーカーを組織して東京で開かれた食品・飲料見本市「FOODEX JAPAN」に出展。河西回廊産ワインの新製品プロモーションイベントを成功させ、多くのメーカーが日本企業と契約した。

 甘粛莫高実業発展の牛育林(ぎゅう・いくりん)副総経理によると、同社もスーパー大手「イオン」と基本合意書を締結したという。

 牛氏は「今回の輸出は莫高ワインの国際影響力と市場シェアの拡大を象徴している」とし、今後も日本など国際市場の開拓を続け、甘粛経済の多元化と国際化に新たな活力を注入していきたいと語った。(c)Xinhua News/AFPBB News