【5月11日 東方新報】中国の2トン級eVTOL(電動垂直離着陸機)航空機が6日にアラブ首長国連邦(UAE)で初飛行を行い、中東地域での2トン級eVTOLの新記録を樹立したと、eVTOLの開発したAutoFlightが発表した。

 アラブ首長国連邦民間航空総局(UAE GCAA)の承認を得て、同機は123キロの距離を飛行した。回の充電で41分の耐久性を維持し、着陸時のバッテリー残量は44パーセントだった。

 機体の飛行経路には「UAE」の略称が記されており、同地域での長距離飛行が可能であることを示している。

 この飛行の成功は、高温の砂漠環境におけるeVTOL技術の安全性と信頼性を強調するものである。

 自社開発の2トン級eVTOL機は、完全電気推進システムを搭載し、最大離陸重量は2トン。ローターで垂直離陸を行い、その後翼で水平飛行を行う固定翼機である。

 同機は2024年3月に中国民用航空局から型式証明(TC)を取得し、重量1トンを超えるeVTOL機として世界で初めて型式証明を取得した。

 中東地域はAutoFlightにとって重要な市場の一つである。同社は同地域での市場拡大のため、UAEのいくつかの企業と相次いで協力関係を結んでいる。(c)東方新報/AFPBB News