【5⽉6⽇ Peopleʼs Daily】4月13日から18日まで中国・海南省(Hainan)海口市(Haikou)で開催された第4回中国国際消費品博覧会(CICPE、以下「消費博」)には、71の国と地域からの4000以上のブランドが出展した。消費博はアジア太平洋地域で最大規模の消費市場向けイベントだ。今回の消費博の屋内展示面積は12万8000平方メートルで、来場した業界関係者は5万5000人を超えた。

 フランス国家館は中仏国交樹立60周年をテーマにした。フランスのシルバン・フーリエ(Sylvain Fourriere)駐広州総領事は、フランス企業は第1回消費博から積極的に参加してきたと紹介し、さらに、フランス企業の中国市場での活動が良好であることは、質の高い発展と対外開放を推進する中国側の努力と不可分と述べた。

 アイルランドのウイスキー企業の関係責任者のルーク・マカリスター(Luke McAllister)氏は、「出展は初めてです」「すでに多くの中国企業から提携の相談がありました。消費博を通じて広大な中国市場に商品を浸透させていくことを期待します」などと述べた。

 今回の消費博では、各種イベントが300回以上開催された。うち新製品発表では香水や化粧品、高級食品、電子製品、バイオテクノロジー製品などの38ブランドが115点の新商品を発表した。新製品や新技術の披露が相次いだことは、中国という超大規模市場が外資企業を強く引き付けることを示している。

 清掃機器大手の独ケルヒャー(Karcher)の高級幹部であるライナー・ケルン(Rainer Kern)氏は、「中国には巨大市場があり、世界最大規模の中所得層があります」「輸入博や消費博などを通じて多くの世界初公開の製品が『展示品から商品』に変わり、良好な市場からのフィードバックを得ています」と述べた。ケルン氏は中国でのビジネス環境の改善も評価した。

 フォルクスワーゲン(Volkswagen)グループ(中国)の張嵐(Zhang Lan)販売副総裁は、「フォルクスワーゲンは消費博により中国の消費者との交流を強化し、中国市場にさらに溶け込みます。安徽省(Anhui)合肥市(Hefei)にある生産と研究開発の拠点をさらに拡大します」と述べた。

 今回の消費博では、フランスのシャンパンやスペインのオリーブ油など100種類以上の地理的表示保護商品が出展された。スペインの在広州領事館のジェイミー・ロレンツォ(Jamie Lorenzo)経済商務領事は、「消費博を利用してスペインの商品を中国市場に普及させたいです」と述べた。

 世界各地で会計業務やコンサルティングを手がけるアーンスト・アンド・ヤング(Ernst & Young)のチェン・カイ(Chen Kai)氏も、中国政府による制度型開放を外資企業にとって良好なビジネス環境を作るものと高く評価し「中国が世界経済を積極的に受け入れ、協力とウィンウィンを促進する決意と行動力を示しています」「在中外資企業が質の高い発展の勢いを維持すると信じます」と述べた。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News