【4月30日 Xinhua News】中国甘粛省酒泉市で22日から5日間、甘粛省、四川省、内モンゴル自治区、陝西省などから集まった青少年が酒泉衛星発射センターの見学や宇宙飛行士との対面などの活動に参加した。活動は中国少年先鋒隊全国工作委員会が企画した。

 子どもたちは期間中、東風航天城の歴史展覧館を見学し、科学知識普及講座や講演会に参加した。また、宇宙飛行士の代表者と対面で交流した。

 一連の活動の最後には、有人宇宙船「神舟18号」の打ち上げを見学した。同センターから数キロの場所にある見学地点で、子どもたちは電光パネルやケミカルライトを掲げながら、ロケット打ち上げの瞬間を見守った。

 陝西省延安希望小学校の張梓諾(ちょう・しだく)さん(10)は「これまではテレビでしか打ち上げを見たことがなく、宇宙飛行士はとても遠い存在のように感じていたけれど、今日は目の前で飛び立っていくのを見た」と語った。宇宙はもう雲の上の存在ではなく、今回の体験ツアーを終えた後に学校の科学クラブに入る予定だという。

 ここ数年、多角的な宇宙科学教育の発展が、中国の宇宙開発の広報や文化クリエーティブ分野における重要課題となっており、一般市民、特に青少年を対象にさまざまな宇宙科学に関する知識普及活動が行われている。

 同委員会は昨年から、児童生徒や教師の700人以上を酒泉衛星発射センターや海南省の文昌宇宙発射場などに招き、ロケットの発射見学、宇宙飛行士の出発式への参加、宇宙専門家との交流などを行っている。(c)Xinhua News/AFPBB News