【4月24日 AFP】パレスチナ自治区ガザ(Gaza Strip)南部の病院の敷地から多数の遺体が見つかった問題をめぐり、民間防衛当局は23日、回収された遺体は340体近くになったと発表した。一方、イスラエル軍は、遺体は人質の捜索のため検視したが、同軍が遺体を埋めたのではないと否定した。

 多数の遺体が見つかったのは南部ハンユニス(Khan Yunis)のナセル医療複合施設(Nasser Medical Complex)で、パレスチナ当局は、イスラエル軍に殺害され、埋められたと主張している。

 しかし、イスラエル軍は声明で、「軍がパレスチナ人の遺体を埋めたとの主張には根拠がない」と反論。「軍はナセル病院の一帯で作戦を実行した際、人質や行方不明者の捜索の一環でパレスチナ人によって敷地に埋葬された遺体を検視した」とし、「検視は細心の注意を払い、情報機関によって人質が所在している可能性があると指摘された場所でのみ実施された」と説明した。

 また「検視の結果、人質ではないと判定された遺体は元に戻された」ともしているが、それ以上の詳細については言及しなかった。(c)AFP