【4月12日 CGTN Japanese】2025年に中国東北部の黒竜江省のハルビンで開かれる第9回アジア冬季競技大会は、開幕まで300日余りになりました。準備作業が急ピッチで進んでおり、グリーンとスマートの理念が注目を集めています。

 大会執行委員会アスリートサービス部環境保護専門チームの責任者によると、同委員会は昨年から、低炭素競技大会を実現する方策の取りまとめに力を入れています。会場への暖房供給ではグリーンエネルギーの採用を確定し、電力供給でも超低エネルギー消費技術を採用して、低炭素環境保護の効果向上を目指しています。

 ハルビン国際コンベンションスポーツセンターは今大会の開閉会式の会場であり、設計にあたってはグリーン理念が徹底されました。設計を担当したハルビン工業大学建築設計研究院の建築士によると、館内の観客席は鉄骨構造で、組立式施工、工場加工、現場組み立てを採用することで、会場で発生する溶接作業による煙汚染を減らすだけでなく、施工期間が大幅に短縮できます。このことは環境保護につながるとともに、資源の有効利用も促します。

 会場はすべて改築によるもので、スマートの理念が際立っています。オフィシャル通信およびクラウドサービスパートナーを務める世界の三大通信キャリアの一つである中国聯通(チャイナ・ユニコム)は競技専用ネット、試合インターネット、メディア向けデータ送受信網などの専用ネットワークを開設するほか、交通ターミナル、高速道路や高速鉄道沿線、観光地のホテルに対してもインターネットのアップグレードを実施します。

 第9回アジア冬季競技大会の会期は2025年2月7日から14日までで、北京冬季五輪後の中国で開かれる大型総合国際冬季スポーツ大会です。ハルビンでは4月13日に大会開催まで残り300日をテーマとするイベントが行われます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News