【4月9日 CGTN Japanese】シンガポールにある国際機関ASEAN+3 マクロ経済リサーチオフィス(AMRO)は8日、シンガポールで「2024年ASEANと中・日・韓地域経済展望」と題した報告書を発表しました。報告書は、ASEANと中・日・韓の域内経済成長率が2023年の4.3パーセントから2024年は4.5パーセントに上昇し、2025年は4.2パーセントになると予想しました。また、中国の経済成長率は2023年の5.2パーセントから2024年は5.3パーセントに上昇し、2025年は4.9パーセントになると予想しています。

 報告書はまた、ASEAN地域の経済は強い国内需要の後押しや、家計所得の増加、投資の回復などの影響により、2024年は4.8パーセント、2025年は4.9パーセントの成長率が見込まれ、引き続き力強い成長の勢いを維持すると予想しています。また、中・日・韓の域内経済成長率は、2024年が4.3パーセント、2025年が4.1パーセントと予想しています。

 中長期的に見ると、ASEANと中・日・韓の域内経済は依然として世界経済の主要な駆動力になるだろうと予測しています。2024年から2030年にかけて、域内諸国の経済成長率は平均4.4パーセントとなり、世界経済の成長速度を上回ると予想しています。AMROは高齢化、グローバル貿易の再編、技術変革の加速に伴う課題に対応するために、ASEANと中・日・韓域内経済体のより緊密な協力を呼び掛けています。

 報告書はさらに、今年ASEANと中・日・韓域内で最も経済成長が早い3か国はフィリピン、カンボジア、ベトナムで、成長率はそれぞれ6.3パーセント、6.2パーセント、6.0パーセントになると予測しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News