【4月9日 CGTN Japanese】中国政府による継続的な湿地の保護と修復推進に伴い、湿地の生態環境は徐々に好転しています。今年の春、各地の国家湿地公園はその豊かな自然により、人々が春を満喫する観光スポットとなっています。

 中国の南東沿海部に位置する福建省閩江河口国家湿地公園は、東アジアとオーストラリアを往復する渡り鳥の飛行ルート上にあり、10年以上の保護活動の結果、ここは生態保護、教育普及をメインとした湿地公園になっています。渡り鳥の飛来シーズンには、毎年300種・約5万羽の渡り鳥がこの湿地公園で羽を休め、大勢の観光客を引きつけています。

 中国の中部に位置する江西省婺源饒河源国家湿地公園には、コウライアイサなど5種類の国家1級重点保護動物が生息しているほか、ズアオキノドガビチョウという絶滅危惧種の繁殖地でもあり、80羽余りのズアオキノドガビチョウが暮らしています。清明節の三連休(今年は4月4~6日)中には、6万人以上の観光客がこの公園を訪れ、ピクニックや花見、バードウオッチングを楽しんでいました。

 北京野鴨湖国家湿地公園には369種の鳥類が記録されており、そのうち定期的に飛来する渡り鳥は2万羽以上に上ります。清明節の連休中、野鴨湖国家湿地公園を訪れた観光客の人数は延べ1万1000人に上り、経済効果は65万元(約1363万円)に達しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News