【4月4日 Xinhua News】中国商務部の報道官は2日、米国通商代表部(USTR)がこのほど発表した2024年の外国貿易障壁報告書で中国を主要な懸念国に挙げたことについて、次のように述べた。

 関連の状況に留意している。中国は、各国の貿易政策が障壁に当たるかどうかは、世界貿易機関(WTO)のルールに違反するかどうかで判断すべきだと考える。報告書は、中国の関連政策や慣行がWTOのルールに違反するといういかなる証拠も示さず、中国にはいわゆる「非市場」志向の政策・慣行、農産物やデータ政策などにおける障壁が存在すると独断的に非難しており、中国はこれに断固反対する。

 中国はWTO加盟以降、最大の発展途上メンバーとして、常に多国間貿易体制を揺るぎなく支持し、ハイレベルな開放を拡大し続け、社会主義市場経済体制と法制度を絶えず改善してきた。資源配分において市場が決定的な役割を果たすよう堅持し、国際社会から高い評価を得ている。これに対し、米国側は「アメリカ・ファースト」政策を堅持し、多国間貿易ルールを無視し、他国に対し一方的な関税を恣意(しい)的に課し、差別的な産業政策を定め、「国家の安全保障」を理由に輸出規制や投資制限などを乱用している。外国投資企業の政府調達への参加を制限し、人為的に貿易障壁を設け、公平な競争を妨害している。中国を含むWTO加盟メンバーはこれを強く懸念している。

 米国は他国に対する虚偽の言いがかりをやめ、WTOのルールを遵守し、公平で公正な国際貿易秩序を共に維持すべきだ。(c)Xinhua News/AFPBB News