【4月2日 Xinhua News】中国雲南省にとってコーヒー産業は特色のある高原農業の代表格である。同省はこのほど開いたコーヒー産業発展推進会で、ここ数年は生豆の生産、精製におけるスペシャルティーコーヒーの比率向上に力を入れ、コーヒー産業が栽培から加工に至るまで大きな発展を遂げたと明らかにした。

 省農業現代化コーヒー産業専門家グループの夏兵(か・へい)グループ長によると、2023年の同省のコーヒー栽培面積は120万ムー(8万ヘクタール)、コーヒー豆生産量は14万6千トン、うちスペシャルティーコーヒーの割合は前年比8・4ポイント上昇の22・7%で、中でも孟連県ではその割合が56・0%と省で最も高かった。コーヒーの高度加工の割合は54・3%だった。

 同省は「適地適品適種(現地に適した品種を選ぶ)」という原則に従い、スペシャルティーコーヒーの栽培に適した土地105万ムー(7万ヘクタール)を選定した。特別研修や専門家サービス、宣伝・指導などを通じ、関連する各地域の経営主体(企業や個人事業主など)がコーヒーの品種の世代交代を着実に進めている。現時点でゲイシャやティピカなど高級品種の栽培面積は12万6千ムー(8400ヘクタール)に上り、倍増を実現した。

 同省はコーヒーチェリーの集中処理も推進し続けている。一部地域はコーヒー加工パークの発展に積極的に取り組んでおり、コーヒーと文化観光の融合的な発展が進みつつある。同省が認定するスペシャルティーコーヒー農園は現時点で14カ所に上り、普洱市や保山市などでは一部のスペシャルティーコーヒー農園が人気の観光スポットとなっている。(c)Xinhua News/AFPBB News