【3月6日 東方新報】中国有人宇宙機関(CMSA)によると、有人宇宙船「神舟17号(Shenzhou-17)」のクルーは2日に「天宮(Tiangong)宇宙ステーション」の船外で2回目の宇宙遊泳を行い、中国の宇宙飛行士による初の修理作業を完了した。

 中国有人宇宙機関はニュースリリースで、ミッション・コマンダーの湯洪波(Tang Hongbo)上級大佐とクルーの江新林(Jiang Xinlin)中佐が、巨大な軌道ステーションの外で約8時間の作業を終え、午後1時32分「問天科学実験モジュール(Wentian Science Module)」に帰還したと述べた。第3のクルーメンバーであるクルーの唐勝傑(Tang Shengjie)中佐は「天宮」に残り、サポートを行った。

 地上の研究者と宇宙ステーションのロボットアームの協力と支援により、チームは割り当てられたすべての作業を完了したという。

 これは中国人宇宙飛行士の15回目の宇宙遊泳となった。

 宇宙遊泳中、唐宏波と江は、「天河(Tianhe)コアモジュール」の太陽翼の部品が小さな宇宙ゴミによって損傷したのを修理した。  ニュースリリースによると、修理後、太陽電池ウィングは通常の動作を再開した。

 二人はまた、宇宙ステーションの外部構造の状態もチェックしたという。

 この宇宙遊泳は唐洪波上級大佐にとって3回目であり、天宮宇宙ステーションに戻った最初の人物でもある。

 クルーは昨年、12月21日に最初の宇宙遊泳を行い、テスト修理を含む一連のタスクを完了した。

 4月末に宇宙飛行を終了し、「神舟18号」のクルーとの引継ぎを行う予定だ。(c)東方新報/AFPBB News