【1月29日 AFP】28日に行われたイングランドFAカップ(FA Cup 2023-24)4回戦のウェストブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)対ウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)戦で、観客によるトラブルが発生し、英サッカー協会(FA)が調査に乗り出した。

 問題が起こったのは、78分にウルブスのマテウス・クーニャ(Matheus Cunha)がチーム2点目を決めた直後で、ホームのWBAファン用の一角に座っていたウルブスのファンに対し、WBAのサポーターが攻撃を仕掛けたように見えた。

 警察官と警備員が駆けつける中で、物やパンチが飛び交う乱闘が発生。さらにファンがピッチになだれ込む事態になり、連れ出された一人は頭をけがして流血していた。

 これにより試合は中断し、選手はピッチを離れて控室へ戻った。WBAのDFカイル・バートリー(Kyle Bartley)は子どもを抱き寄せて乱闘の起こったエリアから連れ出していた。その後、38分の中断を経て試合は再開し、大きな問題なく残りの12分を消化してウルブスが2-0の勝利を収めた。

 警察によれば、この件で2人が逮捕され、さらに1人が武器を携帯していたとして試合前に逮捕、また1人が頭を負傷して病院へ運び込まれたという。

 WBAとウルブスは因縁のライバル同士だが、有観客での直接対決は12年ぶりだった。(c)AFP