【1月26日 AFP】(更新)全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2024)は26日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第4シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)が6-1、6-2、6-7(6-8)、6-3で第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を下し、自身初となる四大大会(グランドスラム)決勝に駒を進めた。

 敗れたジョコビッチはこれで全豪オープンでのマッチ連勝が33で止まり、自身25度目のグランドスラム制覇の挑戦に終止符が打たれた。

 決勝でシナーは、第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)と第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)の勝者と対戦することが決定。これにより、今大会の優勝トロフィーには新たな名前が刻まれることも決まった。

 今大会初めてセットを落としたシナーは試合後、「とても厳しい試合だった。かなり良いスタートを切れた。彼は最初の2セットでミスをした。コート上ではそれほど調子が良くなかったように感じたから、プッシュしようとし続けた」と語った。

 10度の全豪制覇を果たしているジョコビッチは2018年大会から敗北を味わっておらず、記録更新となる25度目のタイトルを目指していたが、シナーは見事にその台本を引き裂いた。

 特に序盤はシナー相手になすすべなく、第2セットまではシナーの8本に対して29本のアンフォーストエラーを記録するなど、いつになくずさんなプレーぶりだった。第3セットのタイブレークではマッチポイントをしのいだジョコビッチだったが、最終的にアンフォーストエラーは54本となり、1度もブレークポイントを奪えないなど、これまでの見事な基準を下回るパフォーマンスとなった。(c)AFP