【1月25日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2024)は24日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が6‐1、6‐3、6‐7(2‐7)、6‐4で第2シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)を退け、準決勝に進出した。

 ズベレフは痛みを乗り越え、アルカラスの逆襲を抑え込むと、日をまたいだ一戦を制して自身7度目となる四大大会(グランドスラム)4強入りを果たした。

 いまだグランドスラム制覇のないズベレフは次戦、第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)と対戦する。

 第3セットで5‐2とリードを奪って勝利は目前に見えたズベレフだったが、そこから踏ん張らざるを得なくなった。これについてズベレフは「世界最高の選手とのプレーだ。特に過去2年ではね。2度グランドスラムを優勝しているのだから」とし、「6‐1、6‐3、5‐2でリードしてると、人は考え始める。僕らはみんな人間だ。彼のような選手との対戦は光栄で、勝利が近づくと脳が働き始めるけれど、でもそれがいつも助けになるとは限らない。それでも第4セットはしっかり巻き返せて、(勝利を)手放さずに済んで良かった」と述べた。

 全豪オープンでは2020年大会(Australian Open Tennis Tournament 2020)以来となる準決勝となったズベレフだが、グランドスラム決勝に駒を進めたのは同年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)のみとなっている。

 またズベレフは足のつま先に痛みがあり、治療が必要な中でアルカラスに勝利した。

 「爪が内出血していてかなり痛い。でも、自宅にいるよりも、今のようにあちこち痛みがありながらも準決勝に出られる方がいいんだ。元気だし、ここに居られて幸せだし、進んでいく準備はできている」 (c)AFP