【1月24日 CNS】このほど、黒竜江省(Heilongjiang)ハルビン市(Harbin)の児童友好都市のIPキャラクターが発表され、二つの異なる雰囲気の帽子をかぶる雪だるま、「アルアル(Er Er、爾爾)」と「ビンビン(Bin Bin、濱濱)」がハルビン市児童友好都市の新たなイメージの代表になった。

 近年、中国は積極的に児童友好都市建設を推進し、より多くの子どもが安全で便利、快適かつ包括的な都市公共空間、施設、環境、サービスを享受できるように呼びかけ、「1メートルの高さから都市を見る」ことを提唱し、子どもに適した都市改造を探求している。2021年、中国国家発展改革委員会など複数の部門が『児童友好都市建設の推進に関する指導意見』を共同で発表し、2025年までに全国で100の児童友好都市建設試行事業を開始することを打ち出した。その後、中国の多くの地域で児童友好都市建設が加速することになった。

 多くの都市は次々と「児童友好バス専用路線」を開設し、「安心通学路」を改修・増設している。また、コミュニティーで子どもの遊び場や運動場を拡大し、図書館、文化館、美術館などの施設の建設を推進している。例えば、長沙麓山(Changsha Lushan)国際第二実験小学校では、学生のための地下送迎システムを初めて導入し、運動場の下に空間を設けて駐車場を建設し、240以上の駐車スペースを新増した。これにより、学校周辺の交通渋滞による安全上の問題を緩和した。

 多くの業界関係者は、児童友好都市の建設は、子どもたちの参加なしには成り立たないと述べ、子どもたちが都市建設に対して意見を出すことを奨励し、彼らの社会的責任感を育てるべきだと指摘している。そのため、一部の都市は、子どもたちが積極的に都市建設に参加する新しい方法を探求している。例えば、上海市の一部の街道(町内)では、児童議事会を設立し、全過程での子どもたちの参画を奨励し、一つ一つの小さな問題を解決する中で子どもたちの社会的素養を育んでいる。

 中国は子どもの数で世界2位にランクインしている。しかし現在、一部の都市は子どもに適した空間や施設の数がまだ不十分で、その都市の公共空間の設計は概して大人目線によっており、子どもの特性が十分に考慮されていない。関連の専門家は、未来の児童友好都市の建設について、政府が公共サービスの統合をさらに強化すると同時に、市場メカニズムをうまく利用し、より多くの事業主体と民間の力を積極的に引き込み、児童友好都市の建設の参加を支えることを提案している。 (c)CNS/JCM/AFPBB News