【1⽉14⽇ Peopleʼs Daily】2023年も世界経済の回復は不安定で、力不足の状態が続いた。しかし中国のマクロ経済は回復と好転が続き、質の高い発展が着実に推進された。同年1-9月期の中国の国内総生産は、世界の主要経済国のトップを維持して前年同期比5.2%増だった。

 メキシコ国立自治大学(UNAM)中国メキシコ研究センターのエンリケ・デュセル(Enrique Dussel)センター長は、「中国は科学技術革新により現代化産業体系の建設をけん引している」と述べた。

 アルバニアグローバル化研究所のマルセラ・ムサベリュ(Marsela Musabelliu)所長はしばらく前に中国を訪れ、中国の経済発展に強い印象を受け、「中国は超大規模の市場と世界で最も完全な工業システムを持っている」と述べた。

 国際機関は2023年後半、「2024年の中国の経済成長率は今年を上回る見込み」「中国は依然として世界経済成長の鍵」などとして中国の経済成長見通しを引き上げた。国際通貨基金(IMF)は2023年における中国の世界経済成長への貢献率は30%を超えると予想した。

 ブラジルのジェトゥリオ・バルガス財団(Getulio Vargas Foundation)の金融専門家である夏華声(Xia Huasheng)氏は、「中国は新たな発展構造の構築を加速し、質の高い発展の推進に力を入れ、高水準の対外開放を拡大している」と述べた。特に顕著なのはグリーンエネルギー、人工知能(AI)、電子商取引(EC)などであり、これらの科学技術革新産業が中国経済の安定した改善の継続に積極的な役割を果たしているという。

 キューバの国際政治研究センターの中国関連専門家のエドゥアルド・レガラド(Eduardo Regalado)氏は、中国経済について「安定した支援政策と絶えず具体化する内需の潜在力により驚きの成長を実現しただけでなく、発展の質も着実に向上している」と論評した。

 国連(UN)と世界貿易機関(WTO)の共同機関である国際貿易センター(ITC)のパメラ・コーク=ハミルトン(Pamela Coke-Hamilton)事務局長は、デジタル貿易の発展が新たなビジネスチャンスを生み出していると述べた。デジタル貿易の発展促進に向けた中国の努力は、世界、特に発展途上国に積極的な影響を与えている。

 中国がハイレベルの対外開放の拡大を強調したことで、中国の発展のチャンスを分かち合う国際社会は自信をさらに高めた。第6回中国国際輸入博覧会(輸入博、CIIE)の成約額は、過去最高の784億1000万ドル(約11兆1000億円)に達した。第1回中国国際サプライチェーン促進博覧会(China International Supply Chain ExpoCISCE)は360回以上のマッチングや交流イベントを開催し、協定の締結額は1500億元(約3兆円)以上に及んだ。中国は一連の経済貿易盛会を開催し、各国に各種のチャンスを提供してきた。

 先ごろ粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア、Guangdong-Hong Kong-Macau Greater Bay Area)を訪問した英マンチェスター英中協会のリース・ウォーリー(Rhys Whalley)執行総監は、「世界経済の回復は力強さを欠き、保護主義、一国主義が高まっている。世界経済成長の重要なエンジンとして、中国経済の回復と好転は世界の成長への自信を高めている」と述べた。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News