【12月14日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は14日、首都モスクワで開いた年末の記者会見で、ウクライナとの和平は侵攻の目標である「ウクライナの非武装化」が達成されて初めて可能になると述べた。

「和平は、われわれの目標が達成された時に訪れる」と語ったプーチン氏は、その目標は以前と変わらず、「ウクライナの非ナチ化と非武装化、そして中立化」だと述べた。

 その上で、「非武装化については、相手側が交渉を望んでいない。だからわれわれは、軍事措置を含む他の措置を講じざるを得ない」と説明した。

 さらに、これについては双方が「(トルコの)イスタンブールでの協議で合意した」にもかかわらず、ウクライナ側が後日合意を破ったと主張し、「合意するか、武力で解決するかのいずれかだ」との考えを示した。

 ウクライナ侵攻の状況をめぐっては、「われわれの軍はほぼ全ての前線で前進している。全体で状況は上向いている」と述べた。

 また、ウクライナに派遣されたロシア軍の兵力については、「前線は2000キロ以上に及ぶ。戦闘区域には61万7000人が配備された」と明かした。(c)AFP