【12月7日 AFP】ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブ(R&A)と全米ゴルフ協会(USGA)は6日、2028年からのボールの仕様に関する新規則を発表した。これにより飛ばし屋はドライバーの飛距離を15ヤード失うとみられている。

 ゴルフ規則を統括する両団体は、ロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)らトップ選手が生み出すクラブヘッドスピードの向上を考慮し、この変更を導入。計画の適用はエリート選手については2028年から、趣味のゴルファーについては2030年からとなる。

 R&AとUSGAは共同声明で、「この決定は、レクリエーションゲームへの影響を最小限にとどめながら、飛距離の増大がゴルフの長期的な持続可能性に与える影響を軽減することを目的としている」と述べた。

 両団体は、ゴルフコースの全長などの完全性を保護し、成功を収めるためにはさまざまなスキルが必要になることを保証したいと考えており、「より長いゴルフコースには水などの追加資源が必要となり、ティーやバンカーといったエレメントの改修や移動のためのコストは上昇し続けている。距離の増大による他の長期的な影響も確認されている」と続けた。

 これを受けてマキロイは英スカイ・スポーツに対し、「おそらく失われたであろうスキルのいくつかがプロの試合に戻ってくると思うし、実際プロの試合を見るのが面白くなると思う」と述べている。(c)AFP