【12月3日 CGTN Japanese】アワビは中国人が好む貴重な食材です。近年、アワビ養殖技術の向上に伴って養殖規模が拡大し続け、中国産アワビの価格は年々低下し、今年の冬は過去10年の最安値を更新しました。

 中国東部の山東省威海にある栄成市は中国北方地域で最大の養殖アワビの産地です。この地域は海水の流れが速く、餌が豊富で、アワビの成長に適しています。栄成埠頭に設置されているアワビ取引市場では、アワビ500グラムの価格が昨年より10元(約207円)ほど安くなり、最低価格は32元(約663円)で取引されています。市場販売部の責任者によると、今年の価格は過去10年で最も安く、最大の原因は養殖アワビの出荷量が多く、供給が需要を上回っているためだということです。

 アワビ価格の下落について、アワビ卸売業者らは、ここ数年、養殖技術が徐々に向上し、アワビ養殖業者の数も増えているため、平均価格が下がりつつあるとしています。これに対して消費者からは「やっと安くなったので食べてみたい」「アワビを思う存分に食べられる日がようやくやってきた」などの声が上がっています。

 データによると、現在、中国は世界最大のアワビ養殖大国となり、年間生産量は20万トンを上回って、世界のアワビ養殖量の85%以上を占めています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News