【11⽉16⽇ Peopleʼs Daily】中国国務院新聞弁公室は10月31日に行った記者会見で、中国が推進し続けている国際協力と対外援助の状況を紹介した。

 国家国際発展協力署の羅照輝(Luo Zhaohui)署長は、「中国は感染症対策の世界の協力をリードし、質の高い『一帯一路(Belt and Road)』の共同建設、グローバル発展イニシアチブの実行や民生プロジェクトの普及に尽力し、人道的救援を積極的に展開し、多国間・三国間協力を開拓するなどで、国際協力や対外援助を推進してきた」と述べた。

 今年は国連(UN)の持続可能な開発のための2030アジェンダの中間評価年だ。中国が2021年に提起したグローバル発展イニシアチブは同アジェンダと全面的に結び付き、発展のための協力を復活させるという時代の声を発した。

 国家国際発展協力署の趙峰涛(Zhao Fengtao)副署長によると、同署はグローバル発展イニシアチブが提起されてから2年間にわたり、多くの成果を収めてきた。国家国際発展協力署は30余りの国や国際組織、さらにアジアインフラ投資銀行(AIIB)などと連携して作業を進めた。中国はさらに世界発展と南南協力基金に40億ドル(約6069億円)の増資資金を提供した。そしてグローバル発展イニシアチブの枠組みの下で、発展途上国に10万人の研修枠を提供して経済発展を支援した。研修を受けた人はすでに延べ3万人に達した。

 第3回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムでは、1000件の小規模民生支援プロジェクトなど、30件余りの対外援助分野が打ち建てられた。

 国家国際発展協力署の唐文弘(Tang Wenhong)副署長は、2021年以降、多くの「小さく美しいプロジェクト」が実施されてきたとして、代表的な実施内容としてキノコ栽培やマラリア薬のアルテミシニン、ハイブリッドイネの関連、さらに技術者育成の魯班工房などを挙げた。国家国際発展協力署は今後、小規模民生援助1000件を実行する。

 中国はまた、2018年から2022年にかけて、800件以上の対外緊急人道支援を実施した。援助対象はアジア、アフリカ、中南米、南太平洋、欧州などに広がっている。唐副署長は、「2022年初めにはトンガで火山が爆発し、津波などの深刻な災害が発生しました。中国は迅速に救援活動を展開しました」と述べた。バヌアツは今年3月に、2度にわたり超大型ハリケーンに見舞われ、島の大部分の民家や公共施設が破壊された。中国は速やかに人道支援を提供し、バヌアツの緊急措置と復興を支援している。

 国家国際発展協力署の鍾海東(Zhong Haidong)副署長によると、中国はイスラエルとパレスチナの紛争を受け、パレスチナ自治政府と国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)を通じて支援を提供している。中国は今年に入ってから、地震や洪水などの自然災害に見舞われたトルコ、シリア、リビア、モロッコ、アフガニスタンなどの国にも援助を提供し、再建を支援している。

 中国は今後も引き続き、可能な限りの対外緊急人道支援を行い、平和で安寧な素晴らしい世界を建設するために新たな貢献をしていく。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News