【10月29日 CGTN Japanese】中国の北京動物園のスターパンダ・萌蘭(モンラン)が手のひらから出血し、つかんでいたササにも、黄色いおもちゃにも血が付いているというネット情報に、北京動物園がSNS「微博(ウェイボー)」の公式アカウントで声明を発表しました。

 北京動物園の発表によると、飼育員が25日朝、モンランの獣舎内に少量の血痕があることを確認したため、すぐに獣医に報告しました。出血の原因を調べるため、飼育員はモンランの状態が安定していることを確認した後、モンランを運動場に誘導してササや葉を食べさせたということです。

 調べた結果、モンランの体からはけがにつながるような異物は見つからなかったため、モンランの左前足第二指の出血の原因はササで引っかいた切り傷だと初歩的に判定されました。獣医が現場で傷口を検査して消毒した後、薬剤を塗布しました。現在、モンランは正常に餌を取り、普通に歩ける状態ですが、飼育員は今後もその状態を注意深く見守っていくということです。

 モンランは2015年7月4日に成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地で生まれたオスのパンダで、両親とも有名です。父は米国のアトランタ動物園生まれの「美蘭(メイラン)」、母は北京動物園の「最優秀女優」とも称される「萌萌(モンモン)」です。2021年の12月15日、自力で運動場内の赤いボールを踏んでスプリンクラーのパイプをつかみ、さらにはフェンスを乗り越えようとする、まるでオリから「脱獄」しようとするような行動で、ネット上では「脱獄パンダ」ともてはやされ、すっかり人気ものになりました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News