【10月19日 CNS】国家市場監督管理総局欠陥品管理センターのデータによると、9月には中国国内で10件の自動車リコールが発表、合計120万4632台の乗用車がリコールされ、月間リコール数は今年の最高を更新した。その中では東風汽車(Dongfeng Motor)傘下の東風日産、スバル(Subaru)、BMWなど八つのブランドがリコールを発表し、スバルとBMWはそれぞれ2回のリコールを発表した。

 東風汽車は先日、国家市場監督管理総局にリコール計画を届け出た。2023年12月30日より、2018年7月23日から2021年9月26日までに生産された一部の東風日産ブランドの車両、合計118万8020台をリコールする。リコール規模は最多となっている。

 今回のリコール対象となる車両は、エンジンの排気ガス再循環バルブ(EGRバルブ)の気密性が不十分なため、一酸化炭素(CO)や窒素酸化物(Nox)などの汚染物質の排出の増加をもたらしている。極端な状況では、低速走行中にエンジンが停止したり、動力が途絶えたりする可能性がある。東風汽車は、リコール対象となる車両に対し、改良後のEGRバルブを無料で交換することを決定した。

 先日、スバル自動車は国家市場監督管理総局にリコール計画を届け出た。1回目は、2022年2月17日から4月13日までに生産された一部のBRZシリーズの輸入自動車を2023年12月4日よりリコールすることで、合計538台が対象となる。スバルはリコール対象となる車両に対して左右両側の後部のコンビネーションランプを改良後のものに無料で交換し、後方車両に対して適時に警告情報を出せないという安全上の問題を解消する。

 2回目は、2023年5月19日から6月6日までに生産された一部のCROSSTREKシリーズの輸入自動車を2023年10月8日よりリコールすることで、合計447台が対象となる。スバルはリコール対象となる車両の計器パネルのワイヤーハーネスの状態を無料で確認し、ステアリングハンガービームブラケットの端部にフェンダーを追加して取り付ける。これによりワイヤーハーネスとステアリングハンガービームブラケット間の干渉による損傷を防ぎ、安全上の問題を解消する。

 先日、BMWは国家市場監督管理総局にリコール計画を届け出した。1回目は、2022年12月8日から2023年2月27日までに生産された一部の輸入したMモデル初となる電動SUV『XM』を2023年9月22日よりリコールすることで、合計13台が対象となる。BMWは、リコール対象となる車両の車載式故障診断装置(OBD)ソフトウェアを無料で更新し、排出物の危険性を解消する。

 2回目は、2022年9月2日から9月15日までに生産された一部の輸入BMW 7シリーズを2023年10月10日からリコールすることで、合計342台が対象となる。また、2022年9月2日に生産された1台の輸入BMW i7(電気自動車)もリコール対象となる。BMWは、リコール対象となる車両のフロントセンタータッチパッドを無料で交換し、デフォグやデフロストなどのタッチ機能の不具合という安全上の問題を解消する。(c)CNS/JCM/AFPBB News