【10月17 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は16日、2028年ロサンゼルス五輪の実施競技にボクシングを含めることを「保留」にした。これにより、ボクシングは五輪競技として長期的に不透明な状況に直面した。

 ボクシングは五輪では1920年大会から毎回実施され、来年のパリ五輪でも行われる予定となっている。

 しかし、IOCは国際ボクシング協会(IBA)が公認する大会の信頼性と、同協会の財政やガバナンスに関して長らく懸念を示しており、ロシア人のウマル・クレムレフ(Umar Kremlev)会長との激しい対立の末に、6月にIBAの統括団体としての認可を取り消して五輪ムーブメントから事実上除外していた。

 この日インド・ムンバイ(Mumbai)で開かれたIOC総会では、ロサンゼルスで開催される2028年大会の追加競技決定の投票が行われた。

 その一方で、IOCは五輪に参加するためのボクシング統括団体を他に承認していないことを理由に、理事会として「LA28の競技プログラムにボクシングを含めることに関し、いかなる決定も保留にする」と述べた。(c)AFP