【10月9日 AFP】第52回世界体操競技選手権(52nd FIG Artistic Gymnastics World Championships)は8日、ベルギーのアントワープ(Antwerp)で女子種目別決勝が行われ、米国のシモーネ・バイルス(Simone Biles)が平均台とゆかで優勝し、世界体操の金メダル数を23個に増やして2年ぶりとなる国際舞台への復帰戦を締めくくった。

 10年前に同じアントワープ開催の大会で初めて世界タイトルを獲得したバイルスは、すでに団体と個人総合を制しており、今大会で金4と銀1の計5個のメダルを獲得。通算メダル数を30個に増やして街を後にした。

 ハイレベルな決勝となった平均台では、バイルスはすべての技をほぼ完璧に成功させ、同じく見事な演技を披露した中国の周雅琴(Zhou Yaqin、シュウ・ガキン)を僅差で上回った。バイルスは14.800点をマークし、17歳の周は0.100点差で銀メダルとなった。前日の跳馬でバイルスを破ったレベッカ・アンドラーデ(Rebeca Andrade、ブラジル)が銅メダルを獲得した。

 それからわずか1時間半後に行われたゆかでは、バイルスはラインオーバーする場面もあったがジャンプで会場を沸かせ、14.633点で優勝した。バイルスとの対決で大会を盛り上げたアンドラーデが再び魅力的なパフォーマンスを見せ、14.500点で銀メダルを獲得した。同胞フラビア・サライバ(Flavia Saraiva)が13.966点で銅メダルだった。(c)AFP/Diane FALCONER