【10月6日 AFP】第52回世界体操競技選手権(52nd FIG Artistic Gymnastics World Championships)は5日、ベルギーのアントワープ(Antwerp)で男子個人総合決勝が行われ、東京五輪金メダリストの橋本大輝(Daiki Hashimoto)が、6種目合計86.132点で連覇を達成した。

 決勝に出られるのは各国2人までで、予選3位だった橋本は出場できない可能性もあったが、チームは予選2位だった萱和磨(Kazuma Kaya)に代えて橋本の起用を選択し、結果的にはその判断が当たった。

 橋本は第1種目のゆかで着地が乱れたが、その後は落ち着きを取り戻してミスのない演技を披露し、2年連続の世界タイトルを獲得した。

 ウクライナのイリヤ・コフトゥン(Illia Kovtun)が合計84.998点で2位、米国のフレデリック・リチャード(Frederick Richard)が同84.332点で大健闘の3位に入り、予選1位だった千葉健太(Kenta Chiba)は表彰台を逃した。

 内村航平(Kohei Uchimura)からバトンを受け継いだ橋本は、これで新王者としての立場を一段と確立したが、世界体操で個人総合6連覇を含む10個の金メダルを獲得し、2012年のロンドン五輪と16年のリオデジャネイロ五輪を席巻した内村に追いつくにはまだ長い道のりが残っている。

 橋本は7日に種目別決勝のゆかと鉄棒に出場予定で、さらなるメダル獲得の可能性がある。(c)AFP/Diane FALCONER