【9月30日 AFP】国際パラリンピック委員会(IPC)は29日、2024年パリ・パラリンピックのロシア勢とベラルーシ勢の参加について、中立の個人資格を条件に容認することを決めた。

 バーレーンの首都マナマでIPC総会が開かれ、投票で両国パラリンピック委員会の2年間の一部資格停止が決定したが、パリ大会でロシア選手を全面排除する動議は、反対74票、賛成65票、棄権13票の僅差で否決された。

 これにより、両国の選手は「個人かつ中立の立場」でパリ大会への出場が可能となった。ただし、国旗や国のカラー、エンブレムの使用は禁止される。

 ロシアと同盟国ベラルーシは、2022年2月に始まったウクライナ侵攻以来、パラリンピックへの参加を禁止されている。

 IPCの今回の決定に対してウクライナのミハイロ・ポドリャク(Mykhailo Podolyak)大統領府顧問は、「戦争を長引かせる」ものだと強く非難した。

 一方、国際オリンピック委員会(IOC)は、来年のパリ五輪におけるロシアとベラルーシの参加可否について、「適切な時期」に決定するとしている。約2週間後にはインド・ムンバイ(Mumbai)でIOC総会が開かれることになっており、そこで議論が行われるとみられる。(c)AFP