【9月27日 AFP】ラグビーW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)に臨む日本代表は28日、プールD第3節でサモアと対戦。どちらも負ければ準々決勝進出の可能性はほぼ断たれるが、勝ったとしてもそれで十分とはならない可能性もあると承知している。

 プールDはイングランドが勝ち点14で首位に立ち、勝ち点5のサモアが2位、同勝ち点の日本が得失点差で3位となっている。ボーナスポイントなしの白星の場合、30日にチリと対戦するアルゼンチンが2位に浮上する可能性がある。プール最終戦で日本はアルゼンチンと、サモアはイングランドとの対戦を控えている。

 主将の姫野和樹(Kazuki Himeno)は26日の記者会見で「サモアとのゲームは僕たちにとってはすごく重要なゲームになる。このデス・ゾーンの中で、こういうシチュエーションは予想していた」と述べた。

 日本は、2015年のイングランド大会でサモアに26‐5で勝利。同大会では南アフリカも下し、4戦で3勝を挙げたがボーナスポイントを獲得できず、プール3位に終わった。2019年の日本大会ではサモアから38‐19でボーナスポイント付きの白星を挙げたのに加え、アイルランドとスコットランドも撃破して史上初の8強入りを果たした。

 一方でサモアは、西サモアとして出場した1991年と1995年大会でベスト8に進出した後、1999年大会で準々決勝進出を決めるプレーオフで敗れると、それ以降はプール敗退が続いている。

 しかし日本は、7月のテストマッチで22‐24でサモアに敗れている。

 サモアのセイララ・マプスア(Seilala Mapusua)ヘッドコーチ(HC)は「日本もわれわれも成長がみられた。7月の対戦から両チームともに成長している。あの試合や結果にはあまり注目する必要はない」とする一方、日本のジェイミー・ジョセフ(Jamie Joseph)HCは「前回のW杯よりもはるかに良いチームだ」と警戒感を示している。(c)AFP