【9月20日 AFP】イタリアのランペドゥーザ(Lampedusa)島に記録的な数の移民が到着したことを受け、フランスのジェラルド・ダルマナン(Gerald Darmanin)内相は19日、同国では受け入れない方針を示した。

 国際移住機関(IOM)によれば、11〜13日に島の人口を上回る約8500人が199隻のボートで到着。欧州委員会(European Commission)のウルズラ・フォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長は17日に現地を視察し、緊急行動計画を発表した。

 イタリアのジョルジャ・メローニ(Giorgia Meloni)首相は、欧州連合(EU)各国により多くの責任を共有するよう要請している。

 ダルマナン氏は19日夜に出演した国内のテレビ番組で、仏政府はイタリアに対し、「良好な外交関係を築いている国々に移民を送り返すのを支援する用意はある」と伝え、コートジボワールとセネガルを例示したと説明。同島から「移民は受け入れない」と明言した。

 ランペドゥーザ島への移民殺到を受け、フランスでは移民対応をめぐり論争が起きている。絶対多数政党が不在の議会は、新たな入国者を規制する法案をめぐって紛糾している。(c)AFP