【9月13日 AFP】英政府は12日、「不法」移民流入抑制のため、未成年と偽っている疑いのある難民認定申請者の年齢確認のため、歯と骨のエックス線検査の実施を認める方針を明らかにした。

 エックス線検査を認める法案は今週、司法省が発表したもので、議会の承認が必要となる。

 内務省によると「科学的に年齢を判定するため」で、歯や手と手首のエックス線検査や膝と鎖骨のMRI検査について、「年齢判定の一部として使用可能」と明記するとしている。

「年齢判定は、適用外の支援を受けるために未成年者を装った成人を除外し、本当の子どもたちが年齢に応じたサービスを受けられるようにするための重要なプロセス」だと説明している。

 同省によると、2016~23年6月までに申告した年齢に疑いがある難民認定申請者は1万1275人以上に上った。うちほぼ半数に当たる5551人が成人だと判明した。

 こうした検査は欧州諸国の多くで導入されているが、一部の活動家や医療関係者は検査の信頼度について疑問視している。(c)AFP