【9月16日 AFP】スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス(Luis Rubiales)前会長(46)は15日、同国女子代表のヘニフェル・エルモソ(Jennifer Hermoso、33)の唇に同意なくキスした性的暴行で訴追された件で、マドリードの全国管区裁判所(National Court)に出廷した。

 5日前にRFEFの会長を辞任したルビアレス氏は、W杯オーストラリア・ニュージーランド大会(FIFA Women's World Cup 2023)の表彰式で起きた事件の捜査の指揮を執る裁判官から、エルモソへの「性的暴行」疑惑に関する非公開の被告人質問を受けた。エルモソも後日に出廷し、証言することになっている。

 裁判所の関係者によると、ルビアレス氏はキスは同意の上だったと改めて主張。一方で審問の最後に判事は、ルビアレス氏に対してエルモソの200メートル以内に近づかないよう命じ、同選手とのいかなる接触も禁じた。

 ルビアレス氏は審理を終えると、大勢のジャーナリストが詰め掛けていた中で、何も語らずに裁判所を後にした。

 スペインでは近年の刑法改正により、同意なしのキスはあらゆる性的な暴力を含む性的暴行のカテゴリーに入る。検察当局の関係者によると、ルビアレス氏は有罪となった場合、罰金から最大で禁錮4年を科される可能性がある。(c)AFP/Marie Giffard and Gabriel Rubio