【9月14日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領とワルツを踊ったことで知られるオーストリアのカリン・クナイスル(Karin Kneissl)元外相(58)が、ペットのポニーと一緒にロシアへ移住した。ポニーはロシア空軍機で移送されたという。

 クナイスル氏は2018年、中立政策を取るオーストリアの外相在任時に、同国南東部ガムリッツ(Gamlitz)で行った自らの結婚式にプーチン氏を招待。一緒にワルツを踊ったことで話題になった。

 クナイスル氏は翌年、外相を退任。国内で何かと物議を醸し、2020年9月にフランスへ移住した。だが、フランスでは出国するよう圧力を受け、一時は中東レバノンの小村に滞在していたという。

 ロシアの調査報道サイト「インサイダー(The Insider)」は先週、クナイスル氏のポニーが、シリア・フメイミム(Hmeimim)にあるロシア空軍の基地から軍用機でサンクトペテルブルク(Saint Petersburg)に運ばれたと伝えた。

 クナイスル氏は6月、サンクトペテルブルク(St. Petersburg University)大学付属のシンクタンク「ゴールキ(GORKIGeopolitical Observatory for Russia's Key Issues)」の代表への就任を発表した。

 このシンクタンクは中近東に的を絞り、「ロシア政府の政策決定に資する」ために設立されたとしている。(c)AFP