【7月6日 Xinhua News】中国甘粛省(Gansu)敦煌市(Dunhuang)の「敦煌夜市」の地元グルメといえば「沙州・待客菜」が有名で、餅(小麦粉を練って薄く伸ばし円形にしたもの)にいくつかの具を巻いて食べる。中に入れる食材は麺料理の「醸皮(ニャンピー)」やトウガラシ、鶏肉の細切りのほか、ニラのような見た目の細いネギ「沙葱(シャーツォン)」が挙げられる。

 沙葱は中国北部の乾燥した砂漠地帯に広く分布する。緑色で中が空洞になっており、香りはニラほど強くない。辛味もあるが全体的に非常にまろやかな味で、新鮮な沙葱にはほのかな甘みもある。

 沙葱は乾燥や寒さに強く、水分が豊富なため、野菜が不足する砂漠地帯では食用として重宝されている。また植えておくと、砂が風で飛ばされにくくなり砂防の働きがある。沙葱栽培の発展は、西北地区の節水型生態産業の発展や生態環境の回復促進にも寄与している。(c)Xinhua News/AFPBB News