【6月22日 CGTN Japanese】中国四川省(Sichuan)にある中国ジャイアントパンダ保護研究センターは21日、ジャイアントパンダの「シンシン」が5月29日、四川省に位置する臥竜神樹坪基地で赤ちゃんを無事出産したと発表しました。これは今年、同センターで飼育されているパンダが出産した最初の赤ちゃんで、同センターのパンダが正式に「出産シーズン」に入ったことを示しています。

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 今年2月下旬、雌のパンダ「シンシン」と雄のパンダ「ファーヤン」が自然交配に成功しました。2カ月ほどたつと、「シンシン」は食事量の減少や活動量増加などの妊娠症状が現れ、5月28日に出産前のイライラする行動が現れ、5月29日午後10時51分に赤ちゃんが誕生しました。

「シンシン」は出産経験が豊富で、出産過程は非常に順調でした。飼育員の手厚い世話のおかげで、現在、母子の健康状態は良好だということです。満1カ月に近づいた赤ちゃんパンダは、現在体重が721グラムになり、雌だと初歩的に判定されました。

 中国ジャイアントパンダ保護研究センターの前身は臥竜自然保護区と世界自然保護基金(WWF)の協力により1983年に設立されたもので、2013年、中国政府の承認を経て、中国ジャイアントパンダ保護研究センターが設立され、臥竜神樹坪、都江堰、雅安などの4拠点が設置されました。同センターは1990年代にパンダの繁殖という難題を克服して以降、世界最大のパンダ人工飼育群を作り上げました。パンダ国家公園は2021年10月に正式に設立され、四川省、陝西省、甘粛省の3省をカバーし、そのうち四川エリアが総面積の8割以上を占めています。現在、同センターは、パンダの飼育レベルを引き上げ、野生化訓練と帰還などの研究を展開することで、パンダ国家公園の建設を技術面でサポートしています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News