【3月20日 CGTN Japanese】ヒマラヤ山脈の北麓にある中国チベット自治区(Tibet Autonomous Region)山南市措美県哲古鎮の風力発電所は2021年末に稼働し発電を開始して以来、今月18日時点で、累計発電量は1億キロワット時を超えました。

 この風力発電所の総出力は22メガワットで、風力発電機は標高5000メートルから5200メートルの間に建設され、世界で最も標高の高い風力発電所です。

 同発電所の責任者によると、標高が高いほど空気密度が小さくなり、気圧も低くなり紫外線による老化が深刻になります。そのため、設備は極度に低い空気密度、強い日照、超高標高、低気圧などの環境上の難題の解決が迫られるほか、電気や電気制御、冷却システム、防雷などのシステムに対しても特別な設計が必要でした。このプロジェクトは、中国国内の高標高地域における風力発電開発の初めての成功例になります。

 同発電所の2期プロジェクト(総出力50メガワット)が建設中で、今年中に電力系統への接続を完了し稼働する予定です。(c)CGTN Japanese/AFPBB News