【2月6日 CNS】中国で春節(旧正月、Lunar New Year)を迎える時期、江西省(Jiangxi)贛州市(Ganzhou)大余県(Dayu)の農家では、客家(はっか)の伝統料理「荷包肉(Hebaorou)」が作られる。村の人びとが一緒に作り、年越しのフィナーレを飾る。

 荷の葉で包まれていることから「荷包扎(Hebaozha、荷の包み)」とも呼ばれる。清の時代の1778年(乾隆43年)、大余出身の戴衢亨(Dai Quheng)が科挙制度の最終試験を首席で合格して「壮元」の称号をもらった際、お祝いに訪れた一人一人に「荷包扎」を渡して味わってもらったエピソードがあり、年越しのグルメの伝統として残して来た。

「荷包肉」は、新鮮な豚肉を乱切りにして香辛料に30分ほど漬け込み、骨を茹でて作ったスープにもち米、もち米、スターアニスなどを混ぜてペースト状にし、用意した荷の葉で包む。

 鍋で蒸した出来上がりの「荷包肉」は、台所中香りが漂い、お正月の味が強く感じられる。(c)CNS/JCM/AFPBB News