【12月27日 CNS】中国のSNSでは最近、多くの「画家」が現れるようになった。人工知能(AI)の自動画像生成ツールを使った絵画やイラストの投稿が増えている。自分の好きな画像をアップロードし、作画イメージのキーワードを入力して画風を選択するだけで、立派なアート作品が誕生する。

 画像生成AIツールの多くは無料で体験できる。古典的な水墨画、壮大な油絵、アニメ風、未来的なサイバーパンク風イラストなど、自由に表現できる。アップロードした結婚式のカップル写真がなぜか3人組のイラストになったり、美しい女性が一瞬で「筋肉男」に変わったりと、「トンデモ作品」ができることも話題に。主要なSNSでは、AIアートの閲覧件数が数万件から数十万件に上る。

 中国科学院(Chinese Academy of Sciences)心理学研究所の張騰霄(Zhang Tengxiao)博士は「AI画像生成のハードルが低くなり、誰もが簡単に流行を追えるようになった」と指摘。「どのような作品が生まれるか、ブラインドボックスを開けるような感覚で楽しめる。絵画経験がゼロの人にも、創造する空間を提供している」と話している。(c)CNS/JCM/AFPBB News