【12月5日 AFP】シリア南部の都市スウェイダ(Sweida)で4日、生活環境の悪化に抗議するデモ隊数百人が治安部隊と衝突し、デモ参加者1人と警察官1人が死亡した。シリアで反政府デモが起きるのは異例。

 英国を拠点とするNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、デモ参加者が政府庁舎に投石して突入し、庁舎正面に掲示されていたバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領の写真を取り外した。

 人権監視団のラミ・アブドルラフマン(Rami Abdel Rahman)所長は、デモ隊の庁舎突入を受けて治安部隊が発砲し、デモ参加者1人が死亡したとAFPに語った。

 地元ニュース「スウェイダ24(Suwayda24)」は死者が2人出たことを確認し、このほか4人が銃で撃たれて病院に搬送されたと伝えた。

 首都ダマスカス南方に位置するスウェイダは、イスラム教ドルーズ派(Druze)の中心地となっている。(c)AFP