【11月5日 CGTN Japanese】中国国家作物生殖質バンクによりますと、中国の農作物の優良品種カバー率は96%以上に達し、ここ10年で950余りの農作物主導品種を育成し、中国の食糧は主に中国の種を使用していることが実現されました。

 いま、中国は多くの場所に生殖質バンクを配置・建設しています。1年間の試験運用を行ってきた首都北京にある中国国家作物生殖質バンクでは、農作物の種子は視覚認知能力を持つロボットやドラム搬送ラインを介して、マイナス18度の低温倉庫に運ばれます。専門家によりますと、これらの種子は畑での2~3年の状態調査を経て良質種子資源と鑑定されて初めて、国家作物生殖質バンクに入る資格が得られます。同バンクでは、自動化、情報化、インテリジェント化された設計により、今後50年間で5000以上の種と150万以上の生殖質資源を安全に保存することができます。

 現代の育種は、通常の方法のほか、分子育種や宇宙育種などの技術を融合しています。宇宙育種は宇宙変異誘発育種とも呼ばれています。中国はこれまでに宇宙育種を通じて1200余りの新食材を選別し、水稲や小麦、大豆、野菜などの新品種260余りを育成し、年間栽培面積は4000万ムー(約267万ヘクタール)以上を拡大させています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News