【8月25日 AFP】英国ではこの夏、猛暑の影響で川や湖、貯水池が干上がるだけでなく、庭園や公園、森林の多くで早くも紅葉や落葉が始まり、地面には分厚い落ち葉のじゅうたんが敷き詰められている。

 この現象は「偽の秋」と呼ばれ、ストレスを受けた樹木が水分を保持しようとして葉を落とすことが原因。専門家によると、根を深く張った古い木は乾燥に耐えられるが、樹齢の若い木は深刻な影響を受ける恐れがあるという。

 自然保護慈善団体「森財団(Woodland Trust)」は、落葉はカンバやナナカマドの木で多くみられると説明。同団体のロージー・ウォーカー(Rosie Walker)氏はBBCラジオに対し、「8月12日にシダレカンバで最初の紅葉を確認したが、これは信じられないほど早い」と語った。

 英国では先月、史上初となる40度超の気温を観測。イングランド南部と東部の多くの地域で記録的な干ばつが発生した。(c)AFP/Phil HAZLEWOOD