【8月17日 AFP】欧州陸上選手権(European Athletics Championships 2022)は16日、男子100メートル決勝が行われ、東京五輪で金メダルを獲得したラモントマルチェル・ヤコブス(Lamont Marcell Jacobs、イタリア)が大会記録に並ぶ9秒95で優勝を果たした。

 今年3月にセルビア・ベオグラードで行われた世界室内陸上選手権(World Athletics Indoor Championships Belgrade 22)の男子60メートルを制したヤコブスだが、前月の第18回世界陸上オレゴン大会(World Athletics Championships Oregon 22)では100メートルの準決勝を前に棄権を余儀なくされていた。

 6レーンに入ったヤコブスは、スタートの反応で遅れたもののうまくスピードに乗り、十分なリードを持ってフィニッシュした。

 前回王者のザーネル・ヒューズ(Zharnel Hughes、英国)が9秒99で2位に、ジャーマイア・アズ(Jeremiah Azu、英国)が自己ベストとなる10秒13で3位に入った。

 脚のけがに見舞われ、左ふくらはぎに何重にもテーピングをした状態で今大会に臨んだ27歳のヤコブスは「問題やけががあり、難しいシーズンだった」とコメントした。

「脚は万全ではないし、技術面ではレースの展開に満足していない。いくつか問題があった」

「けれど、金メダルを獲得でき天にも昇る気分。五輪で金メダルを手にした後、欧州選手権でも金メダルを獲得した。次は世界陸上で金メダルだ」 (c)AFP