【6月26日 AFP】昨年の東京五輪、陸上男子100メートルで金メダルを獲得したラモントマルチェル・ヤコブス(Lamont Marcell Jacobs、イタリア)が、国内選手権の同種目で優勝した。

 7月に米ユージーン(Eugene)で開催される第18回世界陸上オレゴン大会(World Athletics Championships Oregon 22)に向けて準備を続けるヤコブスは、ベストの状態ではない中で、10秒17のタイムで勝ち上がった決勝では10秒12をマーク。100分の4秒差でチトゥル・アリ(Chituru Ali)に競り勝った。

 今年は3月の世界室内陸上選手権(World Athletics Indoor Championships Belgrade 22)で60メートルのタイトルを獲得しているヤコブスだが、100メートルは5月に伊サボナ(Savona)で行われた競技会で2本走っただけだった。

 ヤコブスは国営イタリア放送協会(RAI)に対して「競技を再開できたことが有意義だった」と話し、「今はまだ100メートルを完璧に走れる状態ではない。特に1時間に2本は難しい。トレーニングでは、すべてをほどほどのペースでやらなくてはならないんだ」と明かした。

「だから、高い強度の中で走ると難しくなる。終盤は少し厳しかったから、フィットネスの問題を避けるために少し流そうと決めた」

 ヤコブスは、30日からスウェーデンのストックホルムで大会に参加した後、世界陸上が7月15日から行われるユージーンへ飛ぶ予定となっている。(c)AFP